パスの等間隔分割、放物線のグラフを描く、円すいを描く

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記事系のものはこちらに転載していこうと思います。(元記事:Ai-Tips 2007/10/28)

  • パスの等間隔分割
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パスの等間隔分割

fig.1】 ジグザグフィルタで、大きさを0にすると、アンカー間を(折り返し+1)に等分割できるようだ、ってことに最近気がついて、そういえば、…

fig.2】 … ブレンドで軸を曲線で置き換えると、等間隔にならなくて、もどかしかったりしてたのが、これで何とかなるのかな? と、やってみたら、何とかなったみたい。とりあえず見た目では、だいたい等間隔ですよね。

fig.3】 では、普通に置き換えたときの間隔は何なのかというと、ベジエ曲線のパラメータ( 詳細は「 ベジエ曲線 」のページを参照ください )を等分割してるようなのでした。fig.3 は、置き換えた軸の上に同じパスを重ね、スクリプトを使ってパラメータ基準で分割したもので、軸自体を分割すると、ブレンドされたオブジェクトの位置が動いてしまいます。

放物線のグラフを描く

y = x^2 のグラフの描き方です。

描き方1
  1. 正方形を9つ並べたガイドを作り、図のようにパスを描きます。
  2. 左下をグラフの原点に合わせて、しかるべき座標を通るように拡大・縮小します。このときアンカーやハンドルを個別に動かさないようにして下さい。
  3. 複製・反転して、反対側を作ります。


  y = x^3 の場合は、手順 1 で右→の図のようにパスを描きます。

描き方2

 下↓の図のように正方形を3つ並べたガイドを作り、パスを描きます。描いたあとに「アンカーポイントの追加」を実行しておくと、グラフの原点に合わせるときに便利だと思います。


描き方1の検証

 ベジエ曲線の式を、パラメータ t について整理すると、上の図の上の式のようになります。
この式が x ( t ) = t,\/ y ( t ) = t^2 になるように各座標( x_n,\/ y_n )を決めてやれば、その曲線は y = x^2 に他なりません。 y = x^3 の場合も同様です。

 座標を決めて描いてみた曲線が、上の図の下のものです。左が y = x^2 、右が y = x^3 です。

円すいを描く

 一番の問題は、頂点から、底面の だ円への接線をどうやって描くかということです。

任意の点から だ円への接線を描く

 まず、上の図で直角の印をつけた部分は 必ず直角になることを思い出しておいてください。

 このことから下の図の のものが描けます。
この図を紙に印刷して、ナナメから見ると、 のようになります。以上が基本となる理屈です。

 実際の描き方としては下のようになります。

  1. 「任意の点」と、だ円の中心を結ぶ。
  2. その線に「アンカーポイントの追加」で中点を追加する(次の作業をやりやすくするため)。
  3. だ円を複製して、線の両端が周上に来るように、縦横の比率を変えないように変倍する。
  4. だ円の交点と「任意の点」を結ぶ。


円すいを描く

 上の手順をもとにして、以下のような手順で円すいが描けます。

  1. 底面となるだ円を描く。
  2. だ円を複製して拡大し、下のアンカーを最初のだ円の中心の位置に重ねる。
  3. だ円の交点と 上のアンカーを結ぶ。